イタリアの高速道路のワナ [イタリア出張]
ミラノから高速に乗って数十キロ走ると料金所が見えてきました。
イタリアの高速も、日本のETCの様な 『テレパス (TELEPASS)』 という自動支払いシステムがあります。
もちろん私の車には付いていないので、同期から 『料金所では、テレパスが無い人用の青い看板を目指せ』 と言われていました。
『ふふ~ん、知ってるもんね~』 と思いながら青い看板の所に入ると、そこは無人で自動支払機の様なものだけが並んでいます。
早速クレジットカードで支払おうとすると、何やら黄色い紙が挟まってます。
邪魔な紙を取り除き、カードを入れようとするのですが、なぜか入りません
その間にも後ろに車が溜まっていきます。。。
どのボタンを押しても全く動かないので、悩んだ結果、意を決して後ろに並んでいる人に使い方を聞いてみることにしました
と、言っても、イタリア語でこんな複雑なことは聞けないので、一か八かで 『Do you speak English?』 と聞いたところ、『Yes. I can speak only English. (あぁ、英語しか話せないんだ)』 と言ってニヤッと笑ったのは、右ハンドルの車を運転するイギリス訛りの初老の紳士でした
早速事情を説明すると、『私も初めて通るんだが、多分コインじゃないとダメなんじゃないかな?』 との返答だったのですが、『実は札しか持っていないんだ』 と言うと、『じゃあ、私が払ってあげよう』 と、わざわざ降りて来てくれました
その紳士は自動支払機を見るなり大爆笑
『ここに紙が無かったかい?』 と聞かれ、『これですか?』 と先ほどの黄色い読めない紙を渡しました。
『そうそう。 これは通行券で、君が高速を降りる時に必要なんだよ』 と笑いながら教えてくれました。
そうなんです
ここはまだ払う所ではなく、数十キロも走ってようやく発券所が出てきただけだったんです
ミラノ市内は高速が無料なので、街から出る時に初めて料金所が現れるみたいです。
券を車にしまうと、親切な英国紳士に何度もお礼を言い、無事にゲート通過です。
言われてみれば、いつの間にかゲートが開いていました
しかし、この時ばかりは、自分の中にこんなに英単語があったんだというほど、次々と言葉が出てきたなぁ~
人間追い詰められると何とかするもんなんですね
いつもの英会話と違って、英語を聞いてホッとしていた自分にちょっと笑ってしまいました
おまけの受難ですが、私が宿泊する 『カステル・サン・ジョヴァンニ (Castel San Giovanni)』 という街は、街灯も無いような田舎町です。
私の持っていったカーナビの地図が若干古いようで、いくつかの新しいロータリーは登録されていませんでした。
なので、ナビに頼りきってボ~っと走っていると暗闇から突然ロータリーが飛び出してきます
いや、多分直前に看板はあるんだと思いますが、イタリアの道はやたらと看板が出てくるので、時差ボケと寝不足の脳では処理しきれません。
初日から色々とスゴイ洗礼をいただきました
笑。
黄色いのは通行券だったんですね。
それにしても英語がしゃべれるのすごいなあ。
私だったら(それはないんですけど)あまりにパニックになったら
ゲートが閉まったまま突破しちゃいそうです ^^;
by matamin (2012-03-04 13:20)